当院では「苦痛がなく精度が高い大腸カメラ」を行うことができる体制を整えています。ただし、これらを実現するには大腸の中の便が綺麗に洗い流されていることが大前提となります。
腸内に便が残っていると、カメラの挿入が狙った通りに行いにくくなるばかりか、便が残っている部分を観察できないため、どうすることも出来ない死角が生まれてしまいます。それどころか、多量の便が残っていると全く挿入や観察ができないため検査を中止せざるを得ない場合もあるのです(その場合は日を改めて仕切り直すことになります)。
キッチリした準備あってはじめて「苦痛のない制度が高い検査」が実現できることをご理解いただき、指示通りの前処置(食事内容や下剤・腸管洗浄剤の服用)にご協力いただけますようお願いいたします。
大腸内視鏡検査の際によく見られる食物残渣物は次のようなものです。
これらの残渣物があると内視鏡の吸引口に詰まって吸引できないため、周囲の液体も吸引がしにくくなり、いい状態(きれいに粘膜面が観察できる状態)での観察が不可能になってしまいます。
患者さんの排便習慣によっては、2~3日前に食べたものが残っていると思われる場合もあります。便秘がちな方は、2~3日前から後述する「食べない方がいい食品」は避けていただいた方がいいと思います。
検査前にしっかりと準備をしなかった場合、内視鏡検査の時間が長引いてしまったり検査自体が出来なくなってしまうことがあります。
特に食物繊維が多いものや小さい種のようなものなどは腸に残りやすく、内視鏡の吸引口に詰まる恐れもありますので控えるようにしましょう。
基本的に消化しにくい食品や脂っこい食品は避けてもらうことになります。
【食べたらいけない食品の例】