新型コロナウイルス感染症が急速に拡大しつつある現状を受けて、日本消化器内視鏡学会から内視鏡診療に関する提言が出されました。
※4月9日に改訂されておりますので情報を更新しました。
新型コロナウイルスの感染経路は飛沫・接触感染が主であるとされており、内視鏡検査室など密閉された空間における、胃カメラ時の患者の咳嗽(咳やむせ込み)によって発生するエアロゾルや、大腸内視鏡検査時の患者の糞便を介しての医療従事者への感染リスクが問題視されています。
この内容に鑑みて、以下の条件に該当する方への緊急性のない消化器内視鏡検査・治療に関しては延期または中止を考慮するように述べられています。
(1) 風邪の症状や 37.5℃以上の発熱がある方
(2) 2週間以内に新型コロナウイルスの患者やその疑いがある患者との濃厚接触歴がある方
(3) 2週間以内に感染流行地域への渡航歴がある方
(4) 強い倦怠感や息苦しさを訴える方
(5) 明らかな誘因のない味覚・嗅覚異常の自覚がある方
(6) 明らかな誘因のない下痢などの消化器症状が4~5日続く方
当院には内視鏡検査を目的に受診される方が大部分ですので、上記に該当する方が来院される可能性はかなり低いと思われます。
しかし、本人に自覚がなくても感染している(不顕性感染)ことも少なくなく、そのような方が来院されないとは限りません。
現在の日本・関西地方・京都の状況を考えますと、当院でも感染を広めるようなことが決してないように十分注意して診療にあたることは医療従事者としての責務です。
当院におきましても、内視鏡検査で来院された方全員に対して受付段階で体温チェック(検温)をさせていただき、上記(1)~(6)に該当する方については内視鏡検査を延期させていただくことにいたしました。
来院されている患者さんのみならず、当院で一生懸命勤務してくれているスタッフや社会全体の安全を確保するためのやむを得ない対応でありますので、ご理解・ご協力いただきますようお願いいたします。
上記の通り、当院では様々なリスクに備え、万全の注意を払って診療・検査を実施しています。
新型コロナウイルス感染症を疑うような自他覚所見がない方につきましては、今まで通りの診療・検査を続けておりますので、安心してご来院ください。
ご不明な点、不安な点などがございましたらお気軽にお電話でお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。