Blog
院長ブログ

京都市中京区えぞえ消化器内視鏡クリニック院長のブログ

医療法人香誠会 えぞえ消化器内視鏡クリニック
  • ホーム
  • 内視鏡AI診断支援システム『CAD EYE™』を導入しました

内視鏡AI診断支援システム『CAD EYE™』を導入しました

AI技術の1つであるディープラーニングを活用してフジフイルム社が開発した大腸病変の「リアルタイム検出(発見)」・「質的診断(腫瘍か非腫瘍かの鑑別)」を支援する最新のシステム『CAD EYE™』を導入しました。

参考までに、FUJIFILM社 CM もご覧ください。

大腸ポリープの中には、熟練した専門医が丁寧に内視鏡を操作して観察しても発見しにくい色調や形態の病変が一定割合で存在しますが、膨大なデータを用いて学習したAI技術を併用することで、専門医の限界を超える精度で病変を検出・診断することが期待されています。

 

【検出支援モード】

大腸ポリープの可能性がある領域を検出し、その結果を内視鏡画像に重ねてリアルタイムにモニターに表示します。

<上図> 大腸ポリープの可能性がある領域を [ ] で表示し、検出をサポートしてくれます。

 

【鑑別支援モード】

大腸ポリープが腫瘍性(がんになる可能性がある病変)なのか非腫瘍性(がんになる可能性が低い病変)なのか、膨大な蓄積データを元に開発されたAIが診断を推定し、リアルタイムに推定結果をモニターに表示してくれます。

<上図> 腫瘍性または非腫瘍性の推定結果にもとづき、緑色もしくは黄色に表示して診断をアシストします。

 

【当院での活用について】

最終的には専門的にトレーニングを受けた医師が診断・治療を行う点は今までと変わることはありませんので、当院では熟練した医師が検査を行うというスタンスが変わることはありません。しかし、どうしても発見しにくい病変(側方進展型腫瘍 [LST] など)が存在することも事実です。
専門医の経験・知識に最新の医療機器を組み合わせることでさらなる診断精度の向上が得られれば、最終的には消化管がんの罹患率や死亡率を低下させることも可能であろうと期待しています。